法務部の具体的な仕事内容|今、法務部に転職するなら資格は必須ではない?

ビジネス
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・企業の法務部ってどんな仕事してるの?

資格は必要なのかな?

 

・法務部のキャリアに興味あるけど転職ってできるの?

✔ 近年、事業のグローバル化やコンプライアンス経営の推進を掲げる企業では、法務部門を強化する動きが加速しています。

✔ 法務部といえば、お堅いイメージ。でも、結局何やっているの?って、思われている方も多いかもしれませんね。

法務部について現役法務部のマネージャーである僕から、実際のところをお伝えしていきます。

 

【記事の内容】

・仕事内容や求められるスキル、資格

・就職・転職することってできるのかどうか

・法務部に就職、転職を有利にする資格の一つである「司法書士」という国家資格について

 

 

(注) “法務部”の仕事内容や処遇、業務の進め方など、その会社の規模や業種、事業内容や会社の規模および職場の人間関係や部門間の協力関係や会社の社風など様々な要素によって異なること、ならびに個人の意見が含まれていることを予めご了承ください。

 

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法務部の仕事内容|残業や休日は?

一般的に法務部の仕事内容というのは、転職サイトに記載されている内容でだいたい網羅されています。

こちらを確認してください。

法務ってどんな仕事内容なの?

法務ってどんな仕事内容なの? |【エン転職】
法務のお仕事内容を紹介するページです。一見堅苦しく、難しそうな法務とは、どんな仕事内容なのでしょうか?具体的な法務の仕事内容から働き方の変化、求められる人物像・キャリアまで、幅広くご紹介しています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださ

 

個別具体的には、各社の事業内容や実情によって大きく異なります。ここでは仕事の進め方の一例をお伝えしていきます。

 

仕事の進め方は?

Q:法務部の仕事の進め方はスピーディか、マイペースか?

 

A:スピーディです。

✔ 法務人材は不足しています。ですので、法務部員一人が抱えている業務量はかなり多いです。

✔ 契約書の審査業務は、ビジネスの進捗と歩調を合わせる必要もあり、非常にタイトになります。

その日の朝、営業部門から契約書のチェック依頼があって、その日のうちに審査結果をフィードバックしなければならない、というようなこともよくあります。

 

残業は?休日は?

 

Q:残業はどうですか?休日はしっかり休めるの?

 

 

A:定時でぴったり終了するところもあれば、ほぼ毎日終電ギリギリというような働き方の法務部員もいます。

 

特に、訴訟事案を扱うようになると、期日との関係でどうしても業務時間が長くなる傾向があります。

A:社内不祥事が発生したような場合も業務時間が長くなりますね。

✔ M&A案件も、相手方との交渉事でもあり、決められた期間内に様々なプロセスを経なければならない関係上、業務時間が長くなる傾向があります。

✔ その他、海外とのやり取りが発生するようなケースも時差の関係で、打ち合わせなどが夜遅くまたは朝早くから始まることがあります。

A:休日についてですが、上記と同様で期日が迫った業務が無い限り、他の社員と同じように休みがあります

 

これはどの分野でも同じかもしれませんが、法務の仕事は知識や経験が、ものを言うところがあり、“できる人”に仕事があつまる傾向があります

 

リモートワークが可能

Q:リモートワークは可能なの?

A:可能です。仕事は、PCと電話さえあれば、ほとんど完結します。

A:ほとんどの案件は、メールベースで進めます。打ち合わせと言っても、WEBミーティングで行うことも多く、実際に合って話しをすることはほとんどありません。電話で済ませることも多いです。

 

給料は?多い?少ない?

法務部の給料

Q:給料はどうですか?

A:給料については、その会社の給与水準に見合ったものです。事務系の他部門のスタッフと変わりありません

 

✔ 中小企業の場合は年収400万円ほど、大手企業の場合は年収600万円ほどが相場といわれています。課長や部長などの役職に就いたりマネージャーとして全体を指揮する立場になったりすると、収入はさらに高くなります。

 

✔ 例えば弁護士や司法書士などの有資格者の場合には、資格手当が支給されるケースもあります

 

 

法務部において必要な知識やスキルは?

必要な知識やスキルは?

さっそく見ていきましょう。

 

必要なスキルは、ズバリ!”問題解決能力”!

法務部に必要なスキルとは、ズバリ!”問題解決能力”です。

✔ その問題解決能力の下支えしているものは次の3つになります。

  • 自社の事業を把握していること
  • 法律の基礎的な知識があること
  • コミュニケーションスキル

詳しく見ていきます。

自社の事業を把握していること

・法務部員は、自分の会社の事業や製品・サービス、組織等を知っている必要があります

 

自社の実態も知らないのに、正確な事実にもとづく的確な法的アドバイスの提供はできませんね。

 

法律の基礎的な知識があること

・次に法律知識です。自社の事業活動に関連する法律は何なのかを知っておく必要があります。

 

これに関連する判例や政府の施策なども押さえておく必要があります。

 

主に必要な法律知識は、次のとおりです。

① 民法(主に債権法)、製造物責任法

② 会社法、金融商品取引法

③ 独占禁止法、下請法

④ 訴訟法

⑤ 労働法

これらの法律知識は、法務部門が担う問題解決のための“ツール”になります。

コミュニケーションスキル

 

問題解決のための下支えとなっているもの。

それは“コミュニケーションスキル”です。

 

法務部で働く上で必要な問題解決能力とは、自社事業の理解、に加えて、法律知識とコミュニケーションスキルを掛けあわせたものです。図式にすればこうです。

 

「問題解決能力」 = 自社の事業の理解 + 法律知識 × コミュニケーションスキル

 

✔ 法律知識が乏しい場合、外部の弁護士などに相談すれば補完できます。

✔ その前提として、自社の事業の理解の上に、相談者からの相談内容を正確に引き出す必要があります。

 

これには、コミュニケーションスキルが必要になります。

 

法務部で働くにはどうすればよい?転職、就職は可能なのか?

法務部に必要な資格は?

まずはエージェントに登録!

Q:法務部で働くにはどうすれば良いのでしょうか?

A:法務部は中途採用が多いです。

法務担当者の採用(配属) ※複数回答

「法務業務経験者を中途採用する」が46.8%(889社中416社)で最も多くの企業が選択した。続いて「他部門から移動させる」38.4%(同341社)、「新卒(大学、大学院)または勤務経験のない既卒を採用する」31.7%(同282社)となっている。

出典:別冊NBL/No.160 会社法務部【第11次】実態調査の分析報告 株式会社商事法務 より抜粋

 

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中途採用が多い理由は?

Q:なぜ中途採用が多いのですか?

A:規模や業種などによって傾向の違いはありますが、これは、現在の企業活動においては、複雑な取引や課題が増えていることに加え、法務部員を一から教育する余裕がないため、即戦力となる人材を外部から採用する傾向が続いているのであろうと思われます。

 

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新卒で法務部に配属されるためにはどうすればよいか?

Q:新卒者は法務部には配属されませんか?

A:新卒者の採用は減少傾向にありますが、新卒者でも法務部に配属される可能性は十分にあります

✔ 法学部や大学院で法律の研究をしていた卒業生ならば、法務部の適性が認められやすいです。

✔ 実務の経験も法学部の卒業生でもないが、法務部に就職したいということであれば、法律系の資格の勉強をした上で就職試験に臨むという方法があります。

 

★法律系の国家資格、民間資格

・司法試験(弁護士)

・司法書士

・宅地建物取引士(宅建)

・行政書士

・中小企業診断士

・社会保険労務士

・ビジネス実務法務検定

・弁理士

 

資格はあったほうが良い?

Q:資格はあったほうがよいですか?

A:必須条件ではありません。ただ、法律系の資格をもっているに越したことはありません

✔ 未だ資格取得できていない、もしくは現在勉強中であるなどであればOKです。

✔ 基礎的な法律の知識はあったほうが良いということになります。

 

法律はどんどん変わっていきます。必要なのは法律の勉強をし続けることができるかどうかです。

 

法務部で仕事をするなら司法書士の勉強がおすすめ!

法務部の仕事内容

法務部で働くのに何を勉強すれば良いですか?」と聞かれたら、司法書士の勉強をおすすめします。

 

その理由5つをお伝えします。

✔ 企業が使う法律を網羅的に学ぶことができる

✔ 圧倒的な事務処理能力が身に着く

✔ 将来独立開業することも可能

✔ 法律を体系的に理解することができ、リーガルマインドが身に着く

✔ 法律を使った問題解決のための提案をすることができるようになる

 

企業が使う法律のほとんどを網羅的に学ぶことができる

憲法、民法、商法・会社法、刑法などの基本の法律(実体法)をベースに、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、供託法などの手続き法も学んでいきます。

 

 

・これらは、日本国内のビジネスに関連する基本の法律です。

 

・特に、民法、会社法については、法律の条文をほぼ全て押さえることになります

ので、基礎力が養えます。

 

 

圧倒的な事務処理能力が身に着く

司法書士試験は、時間内に問題を解き終えるためには効率よくこなしていく要領の良さのようなものが求められます。

 

試験勉強をすることが、そういった要領の良さを磨くための訓練になり、それが、圧倒的な事務処理能力の向上につながります。

 

将来独立開業することも可能

会社員としてずっと働くということ以外にも、将来は自分自身で事務所を立ち上げ、独立してやっていくことができるというのは、司法書士の魅力の一つです。

 

イザというときは独立できるという選択肢を持っていることだけでも精神的に安心がありますね。

 

法律を体系的に理解することができ、リーガルマインドが身に付く

司法書士の試験科目になっている法律の数は11あります。民法だけでも全部で1044条も条文があります。

これらを網羅的に学ぶことは、法律の知識だけでなく、リーガルマインド(※)が身に付きますね。

リーガルマインドとは:「法律の実際の適用に必要とされる、柔軟、的確な判断。」
出典 コトバンクより

 

法律を用いた問題解決のための提案をすることができるようになる

法務部に転職

法務実務だけでなく、法律を用いた、もっと言えば、リーガルマインドにより導いた、問題解決の提案をすることが可能になります。

司法書士を学ぶなら、独学も可能ですが、時間が掛かりすぎます。正しい勉強をして短期で合格を目指すなら学校に通うことをおすすめします。

 

 

司法書士の勉強をしている方は学生より社会人のほうが多い!

法務部への転職だけでなく、キャリアアップや独立開業のために、司法書士の勉強をしている方もいます。

実際、学生よりも社会人のほうが司法書士の勉強をしている方は多いです。

✔ 法務省から2019年度の司法書士試験の結果が発表されていますが、受験者の平均年齢が40.08歳となっており、一度社会人になってから受験している方が多いということがわかります。

 

お金で資格を買う!短期間で効率よく勉強を!

・法律は頻繁に改正があります。2、3年かけて試験勉強するとその間に法律が改正されてしまい、また勉強しなおすことになりかねません。

・短期間で効率よく勉強をするには資格の学校で学ぶのがセオリーです。資格の学校も、それぞれ特徴があります。

・自分の感性にあった学校をしっかり選んでください。お金で資格を買う、という感じです。自己投資と考えましょう!

 

・通学の場合は、同じ勉強をしている仲間ができ、情報交換が可能です。

・モチベーションの維持や勉強方法の確認もできますね。

忙しい方の場合は、WEB受講で効率よく勉強することが可能です。

 

運営会社リンク
LEC東京リーガルマインド
伊藤塾
TACTAC
スタディング

 

司法書士以外の法律系の資格は?

・超難度の高い司法試験を始め、法律系の資格は司法書士以外にもいろいろあります。

 

行政書士も最近注目を集めており、法務部で就職するのに有利な資格の一つになっていますね。

 

英語は必須?

法務部で英語の勉強は必要か?

大学受験を経験しているなら基本的な英語は勉強しているはずです。英語契約など英文に触れる機会は多いですが、英語学習は法務の仕事に就いてからでも大丈夫です。

ただ、やはりTOEIC700点くらいは目指したいところです。

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法務部で働く”やりがい”とは?

 

法務部で働くやりがいって何でしょうか?

会社の経営に近い、言い換えれば、経営の考えを共有する場面もあります。

・上場会社の場合には、インサイダー情報もあるかもしれません。

・法務部としての考えや意見が会社の経営に取り入れられることもあり、非常に責任を感じることもできます。

 

✔ 法務部の転職は売り手市場の傾向です。法務部の需要は常に一定程度あります。さらなるスキルアップや処遇向上のために転職することも可能です。

 

女性の場合、出産・育児などで休職した場合でも、復職すれば何の問題もなく活躍できます。しっかり、キャリアを積みましょう。

 

法務部はまだまだ人が足りない。チャレンジが可能!

まとめ

  • 法務部で働く上で必要な問題解決能力とは、自社事業の理解、に加えて、法律知識とコミュニケーションスキルを掛けあわせたものが必要になります。
  • 法務部はやりがいも多く、高いスキルも身に付きます。
  • 法務部に就職しようと考えるなら、司法書士の勉強は超おすすめです。
  • 司法書士以外にも法律系の資格はあります。最近、行政書士の資格も人気があります。
  • 未経験な場合には狭き門。法律系の資格を目指して勉強すれば可能性もあります。
  • さらなるキャリアアップを求めて転職することも可能。女性の場合は育休後の活躍も可能ですね。

 

以上です。最後までお読みくださりありがとうございます。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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